チョベ国立公園の格安サファリと豪華ロッジ

予算の限られた旅行者にとって魅力的な旅行先、チョベ国立公園にようやく到着。事実、チョベに惹きつけられた旅行客がたくさんいた。

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チョベサファリロッジのツアー

下にチョベサファリロッジが提供しているツアーをまとめた。ツアーの詳細を知りたい場合は、ロッジの受付から奥に行ったツアーオフィスで得られる。

ツアー 所要時間 出発時間 料金
ゲーム(サファリ)ドライブ 3時間 6am / 3pm BWP265 / US$40
ゲームドライブ (半日) 6時間 6am BWP510 / US$73
ゲームドライブ (全日) 10時間 8am BWP990 / US$148
ボートサファリ 3時間 3pm BWP235 / US$36
ディナクルーズ 2時間 7:30pm BWP305 / US$45

*2016年12月時点での情報

ツアーオフィスから入手した全ツアーの情報(英語)は下の画像を参照。上記の情報は全ツアーからチョベ国立公園外とプライベートツアーを除外したもの。

チョベサファリロッジの全ツアー情報

ツアーオフィスの人と話した結果、同日の朝のゲームドライブとボートサファリを予約することにした。上画像の料金は国立公園の入園料(70BWP/日)が含まれておらず、日をまたぐと2日分の入園料がかかるため。

*後にツアーの変更のために、各ツアーが別の日になってしまったが、交渉をして1日分の入園料にしてもらった。

チョベサファリロッジ

水浴びをする鳥
黄色い鳥
青い鳥
イノシシの家族
鹿
巨大なトカゲ(?)

12月14日は一晩中雨が降り続いたため、テント内がびしょ濡れになってしまった。安いテントだったため、防水のカバーもなかったのが原因。早朝ゲームドライブの予定だったが、急な変更のおかげで、午前中にテントや濡れた物を乾かすことに専念できた。キャンプサイトでは水浴びに来る色とりどりな鳥たちに加え、鹿やイノシシなどが歩き回っていた。

3時のボートサファリまで時間があったので、豪華なロッジ内のプールの前に座ってインターネットをして過ごした。その後、昼食のためにロッジ近くのChoppiesという名のスーパーへ(歩いて5分ほど)。惣菜とクッキーを購入してから、ロッジ内にある川辺のベンチでのんびりと昼食。ボートサファリまでの時間は久しぶりにゆっくりとした時間で、自分たちがバックパッカーであることを忘れるほどだった。

ボートサファリ

12月14日のボートサファリに参加し、午後3時に55名乗りのボートは時間通り出発。集合場所として船着き場に続くプール横の階段が指定されており、出発時刻少し前に人が集まり始めた。予約時にもらっていた予約票を確認してもらってから、ボートに乗り込みいざ出発。座席は早いもの順だったが、どこに座ってもサファリを楽しむことができると思う。サファリが始まると動物は陸にも水中にもいろんな方角で見ることができた。しかし、ガイドが進行方向を見ながら説明をするので、進行方向側に座ることで説明されている内容のものをより近くで見ることができる。ツアー中ガイドを含めボート内の言葉は英語で、客のほとんどがヨーロッパからの家族連れだった。

ボートサファリのルートはSedudu/ Kazakili島(野生動物保護のため人の上陸は禁止)を中心として、その周囲を流れるチョベ川を周遊する。最後の5分間だけ雨が降ったが、ツアー中ずっと快晴だったおかげで、景色も綺麗に見え、動物も簡単に見つけることができた。出発してすぐに、水際でくつろぐワニが数頭。その後、アンテロープにカバにバッファローと休みなく続く。特にカバの数が多くて陸にも水中にもいたる所に。横になるカバ、草を食べるカバ、泳ぐカバ…。その中の歩いていた一頭が徐々にスピードを上げ、大量の水しぶきとともに川に飛び込む姿はすごかった。その間、一緒のツアーにいた子供たちは糞を尻尾で飛び散らすカバに夢中。ツアー中に見れた動物の種類は多くなかったが、数がとても多く大満足だった。チョベのおかげで、ガボンではあれ程興奮したカバ(海に面しているサファリ、ロアンゴ国立公園を参照)にまったく興奮しなくなってしまった。カバ好きにはチョベは外せない旅行先になるはず。ツアーも動物にストレスを与えないように工夫されているようで、動物たちもツアーボートをあまり意識することなく快適に過ごしているように見えた。それでも、ボートから5m程の距離に動物が見れたりと、楽しみも十分だった。

草を食べるカバ
水中にいるカバの群れ
ワニ
エンテロープ
バッファロー
チョベ川から見たチョベ国立公園

ゲーム(サファリ)ドライブ

チョベ国立公園へ向かう道中
チョベ国立公園の入り口

ボートサファリの翌日12月15日。朝のゲームドライブ前に、ロッジ受付でテントと荷物を預かってもらうために朝4時半に起床。ツアーは時刻通り6時にロッジを出発し、およそ7km先にある国立公園の入り口へ向かった。国立公園までの道は綺麗に舗装されており快適な道中。公園の入り口に着くと、すでに6台のサファリカーが止まっていた。すぐさま運転手が乗客全員を入園者登録しに車を降りた。

国立公園に入ってすぐ、運転手は他の運転手と定期的に連絡を取り始め、ツアー中動物を探し回ってくれた。サファリが始まってすぐに、昨日のボートサファリで周ったチョベ川を臨む道を進んだ。道はひどくデコボコ。一度あまりにひどかったので、運転手が乗客全員に降りて少し歩くよう指示した。その際うっかりカバンを座席に残してしまったが、カバンが車の座席で飛び跳ねており、運よく紐が引っかかって落ちるのを免れていた。車に戻って道を進むと、すぐに猿やマングースの大きな群れが車の前を横切るのが見え、徐々にバッファローやアンテロープなどの大型な動物も観れるようになっていった。

サイチョウ
パスファインダーと呼ばれるリーダーに導かれるバッファローの群れ
インパラ
マングース
フィッシュイーグル

その後車が小さな丘にさしかかった頃、次第に曇り始め、気温が急に下がった。それと同時に、ライオンのくっきりとした足跡が。車が通る道の前を横切ろうとするバッファローも群れにも遭遇。ガイドによると、バッファローの群れの先頭を歩く雄はパスファインダー(path-finder)と呼ばれ、群れの中で一番年齢が高く、餌となる草を探す経験が豊富とのこと。パスファイダーが向かう道が車の方向と交差していたためか、バッファローの群れは車が通り過ぎるまで道の横で待っていた。

ツアーの見せ場は終盤に訪れたライオンの群れ。一頭の雄と数頭の雌のハーレム。車が通れる道から少し距離があったが、それでもはっきりとライオンの表情まで見ることができた。少しライオンを眺めてみると、少し離れた所から犬の遠吠えのような鳴き声が。ライオンから100mほどの距離に一匹のジャッカル。ガイドによると、ライオンたちがジャッカルの縄張りでくつろいでいたらしく、威嚇のために吠えているんじゃないかとのこと。当のライオンたちはジャッカルの声なんて全く気にもせず、とてもリラックスしていた。

ライオンの群れ
ライオンを威嚇するジャッカル

時間が来たので、ライオンから離れ来た道を引き返すことに。国立公園の入り口に戻る途中、軽い朝食の休憩があり、地元の乾燥させたパンと飲み物(コーヒー、紅茶、ホットミルク等)が提供された。パンがほのかに甘く、とても美味しかったので、お代わりまでもらってしまった。朝食を食べているととうとう雨が降り始め、ガイドがくれたポンチョとともに急いで車に戻った。雨が降り始めてからの帰り道は、気温も低く動物がまったく見えなくなった。

地元のパン

チョベでのサファリツアーはガボンのロペやロアンゴとは違って、すでに観光地化されていて多くの観光客がいた。チョベ国立公園は象の数が多いことで有名とのことだったが、参加したボートサファリとゲームドライブ共にまったく見ることはなかった。しかし、私たちにとってはすでにガボンのロアンゴ国立公園でたくさんの象を見ていたこともあり、残念に思うことはなかった。チョベでのサファリは値段もさることながら、たくさんの自然や動物を満喫でき、充実した時間を過ごすことができた。

9時を少し過ぎたころに、車はロッジに着きツアーは終了。急いで受付から荷物を受け取り、次なる目的地であるナミビア行きのミニバンに乗るために、ボツワナとザンビアの国境の税関に向かった。

情報

宿泊施設

チョベサファリロッジ – キャンプサイト

入り口
受付
キャンプサイト20番と中古テント
ロビー
プール
レストラン

料金: 95BWP / 人 / 泊

チェックアウト: 午前10時。ホテルの受付でチェックアウト後も荷物を預かってくれる。

WiFi: 有るが、安定しておらずホテルのロビーからのみ接続可。夜にロビーに座っていると、バーの人が来て、何かオーダーしないとロビーには座れないとのこと。

アメニティー: 無し

食事: 含まれていない

ロッジは4つ星にランクされており、部屋やコテージも十分な数がある。施設内にレストランや屋外プールもあり、どこも綺麗に掃除や手入れがされていた。キャンプサイト(受付から徒歩5分程)に泊まっても、敷地内全ての施設とWiFiの利用が可能。キャンプサイトにはセキュリティーガードもおり、安全性にも問題なし。しかし、キャンプサイトにはコンセントがないので、充電するには受付のエリアに行く必要がある。

キャンプサイトも綺麗で、炊事場やゴミ箱に加え、水の蛇口やシャワーも十分な数があった。しかし、虫の大群が夜になるとシャワー室やトイレなどのありとあらゆる電気に群がって飛び回っていた。虫が苦手な人はキャンプサイトは避けた方がいいかもしれない。

ロッジの敷地内には野生の鹿やイノシシもいたため、食べ物の管理は注意。受付で預かってくれるので、テント内に食べ物は絶対に置いておかない!

食事 / レストラン

チョベサファリロッジ

バイキング形式の夕食

レストランはロッジ内のあり、屋外プールの隣にある。朝食、昼食、夕食すべてがバイキング形式で提供されている。

2日目の夕食でレストランに行った。1人250BWPと高かったが、暖かい料理も冷たい料理も様々な種類があり、デザートも豊富だった。残念ながら地元の料理はほとんどなく、欧米とアジア料理がメイン。どの料理もデザートも美味しく、豪華なロッジでの夕食を堪能した。

Choppies Supermarket

白トウモロコシと豚肉のプレートと鶏肉のプレート
ビーフシチュー
スーパーのパンコーナー

ロッジから歩いて5分ほどのところにある中規模スーパー。価格も非常に安く、品揃えも日本のスーパーと比べても遜色なく、必要なものはすべて手に入る。惣菜やパンも売っており、料理をしなくても過ごすことができる。初日の夕食の惣菜(量り売り)と朝食のパンに水とジュース(2人用)を買って、たったの715円(1BWP=10.3円換算)。

ATM

カサネの中心地(ショッピングエリア)に、Barclaysと地元の銀行のものと思われるATMがあった。BarclaysのATMではお金を下ろせなかったので、KFCと大型のスーパーの前にあったもう一つのATMを使用。