ロアンゴへの行き方 II(ポールジャンティからロアンゴ)

船のスケジュールのため、過去2日間ポールジャンティに滞在することになったが、本日ようやくロアンゴ国立公園に向かうことができる。ポールジャンティからロアンゴまでの道のりはロペまでとは比較にならない程、より未開の地で自然の奥地へと進んで行くことになる。

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ポールジャンティからオンボエ

オンボエまでの船は朝9時出発の予定だったが、実際に出港したのは11時ごろだった。詳細は分からないが、遅れた理由はおそらく船の乗客をいっぱいにするためだった気がする。出港予定時刻の少し前に港に着くと、船の管理をしている人らしき人に料金の支払いを求められた。支払い後、まだ乗船する船も来てなかったので少し心配になるも、結果的には乗客全員が船に乗り込むまで責任を持って対応してくれた。

ポールジャンティ港にいた漁師
魚市場
魚市場内での魚の下処理
魚市場内での魚の下処理
魚市場内での魚の下処理

船を待っている間、港横にある魚市場と漁師達を見て回った。午前9時を回ったあたりで、たくさんの漁師が漁から帰ってきて、取れた魚を市場に運んで行くのが見れた。市場では今水揚げされたばかりの見たことのない魚たちが次々とさばかれていた。何人かの漁師たちはとてもフレンドリーで、フランス語だったけど一生懸命物珍しいアジア人に話しかけてくれた。会話中唯一理解できた言葉が、chefというフランス語。英語でchiefという意味らしく、少なくとも漁師の中で誰が一番偉いのかは理解できた。ちょうど漁師の人たちが船の上で朝食中だったので、一緒に食べようと誘ってくれたが、残念ながら朝食をすでにお腹いっぱい食べてしまっていた。漁師たちとのコミュニケーションで言葉が全く分からなくても、身振り手振りでも真剣に意思疎通しようとすれば、何とかなるもんだと改めて感じた。

オンボエ行きのスピードボート
船から見たポールジャンティ港
オンボエ行きのボートからの眺め
漁師村にいた漁師とエイ
オンボエ港

午前11時ごろになって、ようやくオンボエ行きの船がポールジャンティ港から出港した。船の移動時間はまるでボートサファリを楽しんでいるかのようだった。出港後、港前の湾を通過すると原生林のような木々に囲まれた川をひたすらオンボエに向けて進んでいった。生き物がたくさん見れたわけではないが(数人の乗客はワニを見ている)、それでもあたかもアマゾンを冒険しているかのように心が高鳴った。オンボエに向けて進んでいる間、いくつかの遅い船を追い越し、見たことのない魚を水揚げしている漁船も見た。どうやら現地の人にとっては、この手の船が公共バスに乗るかのような感覚の移動手段のよう。川沿いには公共インフラの通っていなさそうな漁師村がいくつもあり、実際にその中の一つに休憩がてら立ち寄った。現地の乗客の一人がおもむろに村の漁師と話し始め、エイの尻尾を購入していた。英語が話せる人が通訳をしてくれて聞いたところによると、晩御飯のおかずとして尻尾を食べるらしい。3時間の乗船の後、巨大な湖に出て、ようやくオンボエに到着した。

オンボエからロアンゴ国立公園

平にならされた道
ロアンゴまでの道中にあった村
ロアンゴまでの道中
ロアンゴまでの道中
ひどくデコボコな道

午後2時ごろにオンボエに到着し、港の前には翌日リーブルヴィルに帰る途中で泊まったOlako Hotelがあった。そのホテルの前まで、ロアンゴで滞在するロアンゴロッジ所有のランドクルーザーが迎えに来てくれていた。迎えに来てくれた人たちはフランス語のみしか話せなかったが、一緒に来たイギリス出身のバックパッカーの内2人がフランス語を話せたので、ロアンゴロッジまでの道中、フランス語で説明してくれたことを通訳してくれた。オンボエを出発してすぐに車は森の中に入り、ロアンゴに近づくにつれて、道はよりデコボコで乗り心地はジェットコースターに乗っているかのようになった。

ロアンゴまでの陸路の途中、何人かの中国人が重機で道の整地をしているのが見えた。現時点で整地の段階だったので、実際の舗装まではまだまだ時間がかかるかもしれない。また、いくつかの村に加えて、何かの鉱山の採掘場もあった。最終的にロアンゴまでの道の状態は悪くなっていき、何度か車では通れなくなっていたので、道の横を迂回して走る必要が出る程になっていた。それでも、さすが現地の人だけあって、運転手は慣れた手つきで運転をしていた。水路だけでなく、ここ陸路でも胸踊る冒険の感覚を味わうこと1時間半が経過し、ようやく綺麗な湖畔に面しているロアンゴロッジに到着した。

情報

交通機関

ロアンゴ国立公園内には飛行機用の簡易的な滑走路があった。ツアーによってはチャーター機を使って、リーブルヴィル空港から直接ロアンゴまで飛んでくることもあるらしい。

スピードボート

ポールジャンティからオンボエ

料金: 25,000 XAF / 人 / 片道

乗船時間: 3時間

乗船中は全乗客ライフジャケットの装着が必須。

席は乗った順に詰めて座るため、特に割り当てられた席はない。

船の運航は複数の個人が運営しているため、船の種類が多数ある模様。船の種類やスピードによって乗船時間も料金も変わる。元々予約をしていたスピードの遅い船だと6時間の乗船時間で12,000XAFだった。

ランドクルーザー

オンボエからロアンゴロッジ

料金: 25,000 XAF / 人 / 片道

乗車時間: 基本は1時間半だが、道の状態にもよる。

ランドクルーザーはロアンゴロッジの所有で、ロッジの宿泊客の必要に応じてオンボエまでの送り迎えをしてくれる。車内外ともに汚くなかったが、道の状態が悪く揺れであまり快適ではなかった。車酔いをする人は、事前に酔い止めを取っていた方がいいかもしれない。

Olako Hotelも宿泊客に対して、ロアンゴロッジまでの交通手段を提供しているとのこと。料金は一人ごとではなく車1台に対してで、片道125,000XAFとのこと。車には7人まで乗客が乗ることができるので、一緒に行く人が5人以上いれば、ロアンゴロッジよりも安くなる。