野生動物を堪能した後、壮大な砂漠の景色を求めて移動を始めた。次の目的地はナミブ砂漠で有名なナミブ=ナウクルフト国立公園。
エトーシャ国立公園からナミブ=ナウクルフト国立公園までは距離があるので、2日に分けて移動することに。ロングビーチという大西洋に面していて、ナミブ=ナウクルフト国立公園までの中間あたりにある町で一泊することにした。
エトーシャ国立公園からロングビーチ
エトーシャ国立公園の南側にあるアンダーソンゲートから出発したのが、午後の1時。その後、2時半ごろにオウチョ(Outjo)という比較的大きな町に着き、昼食のために休憩をとることにした。
オウチョ(Outjo)のインフォメーションセンターは近代的な建物で、軽食や飲み物を購入できる。また、地元の芸術家の作品を売っているコーナーもあった。無料のWiFiもあり、入り口のカウンターでパスワードをもらう事で使うことができる。中庭には原住民の人の伝統的な家が展示されており、実際に原住民の人たちも何人かその周りに集まっていた。
昼食後はB1高速道路をオカハンジャ(Okahandja)という町まで南下してから、B2で西に向かった。気温は一日中高く、日入りまで30度を超えていた。また、午後の一番暑い時には35度を超え。
夕方の6時半、ようやくロングビーチまで1時間半ほどのカリビブ(Karibib)と呼ばれる小さい町に着いた。ガソリンスタンドを見つけたので、ガソリンの給油とATMから現金も下ろすことができた。
* ナミビアで運転する場合は、常に十分なガソリンを確保しておくこと!町や都市間の距離が非常に長く、ガソリンスタンドの無い町もある。ガソリンスタンドを見たら、必ずガソリンを補充するぐらいの感覚でいた方がいい。私たちはタンクのガソリンが半分を切ったら、すぐに満タンにするようにしていた。
8時までには、空は完全に暗くなった。グーグルマップの指示に従って、9時前にようやく別荘が立ち並ぶエリアに着く。グーグルは到着の画面を示すも、グーグルの示す場所には電気の付いていない巨大な別荘が立っていた。どうやらオンダングワ(Ondangwa)同様、グーグルマップの情報が間違っていた…。
*2017年12月7日に改めて、グーグルマップを調べると正しい場所に修正されていた。正確な位置は下の情報の項で確認できる。
誰かに今晩泊まるホテル(Protea Hotel Burning Shore)の場所を聞きたかったが、残念ながら別荘のエリアは暗くひと気がまったくなかった。仕方なく来た道を引き返すと、別荘地の入り口付近にガソリンスタンドを発見。ガソリンスタンドの従業員のおかげで、ウォルビスベイにある別のProtea Hotel(Protea Hotel in Walvis Bay)を見つけることができた。
そのProtea Hotelの従業員に改めて、ホテルの場所を確認。ウォルビスベイから予約したホテルまでの道は街灯がなく、遠くに貨物船の光らしきものが見える以外は、本当の暗闇で何も見えなかった。車のライトのみを頼りに道を急ぐ。20分ほど運転して、ようやく夜の10時ホテルに到着。ホテルの入り口がまさに閉められる直前だった。
スタッフの人が素早くチェックインをしてくれたが、到着時間が遅すぎたせいで、残念ながらホテルのレストランはすでに閉まっていた。仕方がないので、手持ちのインスタントラーメンを食べるために、スタッフにケトルとフォークを頼んだ。夕食とシャワーを済ますと、長距離移動の疲れから、ベッドの上ですぐに眠りに落ちた。
ロングビーチからナミブ=ナウクルフト国立公園
朝の8時に朝食のためにレストランに行ったところ、昨晩の宿泊客が私たちだけだったと知らされた。そのため、普段はビュッフェ形式の朝食もオーダー形式に変更とのこと。誰もいないレストランで、砂浜の見えるテーブルで景色とともに朝食。波の音を聞きながら、ゆっくりと食事を楽しむことができた。
外は曇っていて、気温もたった17℃しなかったが、外にはビーチを散歩やジョギングする人たちが。ロングビーチにある建物(ホテルや別荘?)は最近建てられたばかりのようで、アフリカというよりも欧米のビーチに遊びに来ているような雰囲気だった。私たちもせっかくなので、午前中はホテルでくつろいだり散歩したりとビーチを堪能することにした。
正午にはチェックアウトして、次の目的地ナミブ=ナウクルフト国立公園を目指した。ロングビーチからB2高速道路の入り口に近づいた時、昨晩には気づかなった一面の砂漠が私たちの前に広がった。ロングビーチは西を大西洋に面し、東を広大な砂漠に面していた。昨晩、運転していた時は街灯もなく車のライトのみだったので、まったく気づくことがなかった。
ロングビーチからセスリウム(Sesrium)までの道の大部分がCの未舗装。砂にハンドルを取られることもあり、運転中は気を抜けなかった。(道路のB~Fまでの区分分けに着いてはエトーシャ国立公園への記事を参照。)道路は比較的平らだったが、4駆でない車にとっては気をつけないといけない窪みも多かった。未舗装のため、対向車や追越し車がある時には砂と小石が巻き上げられ、視界が悪くなることも多い。また、しょっちゅう小石がフロントガラスに当たる。ナミビアでB以外の道路を運転する場合は、タイヤとフロントガラスの保険は絶対に必要。
ガソリンが半分まで減った午後の3時半頃、ロングビーチとナミブ=ナウクルフト国立公園の中間地点にあるソリタイレ (Solitaire)という小さな町に着いた。ガソリンを給油するつもりだったが、ガソリンスタンドに人気はない。町の人によると、ガソリンが無くなったので閉まっているとのこと。また、ナミブ=ナウクルフト国立公園の入り口になるセスリウム(Sesrium)の町までは、タンクの半分のガソリンでも十分と教えてくれた。
ソリタイレ(Solitaire)を出た後は、引き続きC14にC19とC道路を進んだ。C道路だったので気をつける必要はあるものの、問題なく運転することができた。しかし、最後の30分間が、D826。D道路はCとは次元が違って、平らなところを探す方が難しい状況の道路だった。道路とそうでない場所の境目は分かるものの、未整備未舗装のガタガタの道がひたすら目の前に続く。パンクを避けるために、25km/hまでスピードを落として、少しでも平らな場所を探しながらの運転。またナミビアに来ることがあれば、間違いなくセダンではなく4輪駆動の車を借りる。
5時半にようやくセスリウム(Sesrium)に到着し、無事にガソリンスタンドで給油ができた。また、ガソリンスタンドにはコンビニのようなものも併設されていて、軽食を買うこともできた。ガソリンも空腹も満たし、いよいよ最古の砂漠ナミブ砂漠を見るためにナミブ=ナウクルフト国立公園へ。
情報
宿泊施設
Protea Hotel Burning Shore
料金: 6,000マリオットポイント / 泊
チェックアウト: 10am
Wifi: 有。部屋でも使用可能。
アメニティー: 有
食事: マリオットのゴールド会員以上であれば、ビュッフェ形式の朝食が含まれる。
部屋のレイアウトは欧米のビーチにある別荘地のような雰囲気。私たちの泊まった部屋は1階でビーチ側には大きな窓から大西洋を望めるようになっており、ビーチに直接つながるドアもあった。
バスルームは寝室と完全に壁で仕切られてはおらず、仕切る壁は天井までの6割ぐらいの高さしかなかった。またバスルームに入るためのドアもなく、寝室とほとんど繋がっている状態。
少し変わった仕切り壁はあるものの、サービスも良く、部屋も快適でゆっくりすることができた。
食事 / レストラン
オウジョ(Outjo)
インフォメーションセンターで軽食や飲み物を頼むことができる。また、インフォメーションセンターから道路向かいにOK Foodsというスーパーもある。スーパーでは惣菜コーナーもあって、暖かい惣菜が売られている。写真のラム肉のカレーとパンの他に1ガロン(約3.8L)の水も買って、99.15NADだった。カレー、パンともにとても美味しかった。
Protea Hotel Burning Shore内のレストラン
レストランでは、朝食、昼食、夕食ともに提供されている。また、レストラン内にはバーもあった。
普段朝食はビュッフェ形式で提供されているが、私たちが宿泊した際は、他に宿泊客がいなかったため、オーダー形式。欧米のホテルで提供されるのと同じような朝食で、味も悪くなかった。