アフリカ大陸最大の滝、ビクトリアの滝

世界には三大瀑布と呼ばれる滝がある。ナイアガラの滝、イグアスの滝、そしてビクトリアの滝。ナイアガラの滝には以前に行ったことがあり、ナイアガラの壮大さを目の当たりにした。そのため、今回アフリカ大陸に行くということで、自然と三大瀑布のもう一角を目的地の一つとして選んだ。

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ジンバブエ:ビクトリアフォールズ

ビクトリアフォールズの町
野生のイノシシ
大型のスーパーマーケット

チェックイン後は荷物を置いて、早速ビクトリアフォールズの町を散策。町はあまりきれいではなく、野生の猿やイノシシたちが町中を闊歩していた。それでも、町の様子や住人を見ると、観光業で儲かっている雰囲気を垣間見た。町の中にあるほとんどの道が舗装されており、観光客が必要としているATM(銀行を含む)、スーパーマーケット、レストラン、ガソリンスタンド等がしっかりと揃っていた。また町のいたるところに警備員もおり、安全対策もしっかりとされている印象。スーパーマーケット周辺には、数年前にジンバブエで起こったハイパーインフレーション時の紙幣を売っている現地の人もおり、一度会話を始めるとかなりしつこく紙幣を売りつけようとしてくる。あまりしつこいのが好きではなければ、最初から話をしない方が気分良くスーパーマーケットまで行くことができる。ビクトリアフォールズの町ではあまり興味の湧く物が見つからなかったこともあり、スーパーマーケットで夕食と翌日の朝食を買った後にさっさとホステルに戻った。ホステルでは、ビクトリアの滝国立公園と翌日に向かう予定にしていたボツワナにあるチョベ国立公園までの移動手段を調べることに残りの時間を割いた。

ビクトリアの滝国立公園

ビクトリアの滝に行く日の午後にはジンバブエを出て、ボツワナにあるチョベ国立公園に向かう予定にしていたので、国立公園には早朝から行くことにした。朝の5時に起き荷造りとShoestrings Backpackersからのチェックアウトを済ませ、ホステルで預かってもらうために荷物を鍵付きの場所に移動。朝の6時ごろには予約していたタクシーが来てくれ、ビクトリアの滝国立公園に向かった。ホステルから国立公園までは2km程しかないとのことだったので、当初は歩いて行く予定にしていた。しかし、国立公園までの道中にも野生動物がいて、過去に現地の人も何人か殺されているとの話を聞き、素直にタクシーの予約をした。運転手の人はとても親切でよく喋る人で、町にいる家の無い子供たちの世話をしながら、タクシーで生計を立てているという話を聞かせてくれた。

ビクトリアの滝国立公園の入口
ビクトリアの滝国立公園内でのルール
ビクトリアの滝国立公園内の地図
三大瀑布の大きさの比較
ビクトリアの滝の大きさ

タクシーで走ること10分ほどで、ビクトリアの滝に到着。国立公園の入口の向かいに駐車場があり、お土産屋も数店あったが、朝早すぎたこともありまだ開いていなかった。運転手は帰りも迎えに来てくれると約束した後、走り去っていった。時間が早かったこともあり、まだ他の人がおらず、その日ビクトリアの滝に来た最初の客として公園に入園。ビジターセンターでは、いくつものビクトリアの滝国立公園についての情報が掲載された掲示板があり、地形、野生動物や植物についての詳細に説明されていた。ビクトリアの滝に詳細以外にも、他の三大瀑布との大きさの比較等の情報も記載されていて、興味深かった。

ビクトリアの滝への道

草木が生い茂っている道を通り抜けると、轟々とした音と共にビクトリアの滝が現れた。遊歩道に沿って歩くと、いろんな角度から滝を見ることができる。乾季にも関わらず、レインコートを着ないと全身がびしょ濡れになる程、滝から水が舞い上がっていた。ジンバブエ側からは滝を対面にして見ることができるが、ザンビア側からは滝の上からの眺め。遊歩道を歩いていると、ザンビア側に滝の横切っている人影が。乾季にのみ開催されるツアーで、デビルズプールと呼ばれる崖間近の水たまりに向かっている様子。遊歩道を進んで行くと、乾季のせいか、だんだんと水量が減っていき、次第に地肌が丸見えになっていった。水の少ない谷底を見てみると、カヤックをしている人たちも見え、水のない箇所は最初に見た滝の景色とも、事前にグーグルで調べて見ていた景色とも全く違っており、湿と乾の異なるビクトリアの滝の表情を楽しむことができた。雨季には見ることができない景色だったので、個人的には水量の少ない乾季でもビクトリアの滝を楽しむことができた。

ビクトリアの滝
デビルズプールに向かう人たち
水の少ない箇所のビクトリアの滝と谷底のカヤック

公園の入口に戻る際、来た道とは違う道を通り、ジンバブエとザンビアの国境にかかる橋を発見。橋の他にも、野生の母猿とその母猿に一生懸命しがみついている可愛い子猿も。国立公園から出た後は、国境の橋を歩くためにジンバブエの側の税関を目指し歩いた。税関ではジンバブエから出国することなく、橋を歩くことができる許可証を入手し、パスポートの代わりに許可証にスタンプをもらった。橋はあまり広くなく、車道が1つ、鉄道の線路が1つ、あと橋の両端に歩行者用の歩道があるのみ。橋を歩いている最中、偶然橋の全長よりも長い列車が目の前を通り過ぎた。橋では、バンジージャンプができたり、地元のお土産を売る現地の人がいたりと賑わっていた。バンジージャンプは勇気がなく挑戦はしなかったが、たくさんの人がバンジーをするために列をなしており、通りかかった際には、2人の高校生ぐらいの兄妹が実際に端から飛び降りるところに遭遇した。

猿の親子
ジンバブエとザンビア間の国境にある橋
ジンバブエ側の税関
橋の上
橋からの景色
橋の上を走る列車
ビクトリアの滝国立公園の入口前にあるお土産屋

橋の後は、国立公園前にある駐車場に戻った。駐車場では朝には閉まっていたお土産屋が開いており、少しお土産屋を見物をしてから、11時半には迎えに来てくれていたタクシーに乗り込んでホステルへ。ホステルに戻ると荷物を引き取り、ボツワナへと向かった。

注釈

ビクトリアの滝国立公園

入園料: 30米ドル / 人(ジンバブエ国籍以外の人)

支払方法: 現金の他にクレジットカードも使用可(今回はVISAを使用)。クレジットでの支払いをしたい場合は、複数のクレジットカードを携帯を持っておいた方が良い。支払いの際、2人とも各自名義の同じVISAのクレジットカードを持っていたが、片方は使うことができなかった。

乾季にも関わらず、遊歩道のほとんどが滝からの水しぶきのために濡れていた。また滝に沿って遊歩道の一番奥まで行くと柵が無く、崖の手前まで行くことができる。景色の雄大さを見られる反面とても危険なので、特に写真を撮る際などは細心の注意が必要。安全のために防水の上着と滑りにくい靴の準備をして行くと安心。また天気や季節に関係なく、濡れる前提で鞄やカメラ等の貴重品を守る準備もすること。

ジンバブエとザンビア国境にある橋

ジンバブエ側の税関でもらった許可証

橋の上を歩くだけなら、ジンバブエから出国したとはみなされない。しかし、税関を通過するために税関でパスポートの提出は必要なので、パスポートの持参が必要。パスポートのチェックの後に橋へアクセスできる許可証を受け取れる。

情報

宿泊施設

ビクトリアフォールズ

Shoestrings Backpackers
かなり使い古された1米ドル紙幣

Shoestrings Backpackers

料金: 15米ドル / 人 / ベッド (ドーミトリー)

支払方法: 現金のみ

チェックアウト: 10:00am

WiFi: 有る。ホステルの受付にて、アクセスキーを購入できる。今回は2時間10分接続できるアクセスキーを2米ドルで購入。

* ホステルのホームページにはWiFiが無料との記載もあるが、実際には別料金。

アメニティー: 無し

食事: 含まれていない。食べ物と飲み物ともにホステル内のフードスタンドにて購入可。

個室とドミトリーがある。共有のコンピューターとロッカーも共有スペースにて使用可。屋外のスペースには地元の芸術家の作品が売られているエリアもある。ホームページに書かれているように、夜遅くまで音楽が音量大きく流れており、敷地内には室内外問わず大量に蚊がいた。泊まった時は非常に暑く室内の空気もこもっていて、トイレやシャワー室もあまり綺麗ではなく、温水も出なかった。もしビクトリアフォールズに再度行く機会があれば、間違いなく別のホステルを探す。

交通機関

タクシー

Shoestrings Backpackersからビクトリアの滝国立公園

タクシーは事前にShoestrings Backpackersの受付を通して予約してもらった。ビクトリアフォールズから国立公園までの道には野生動物もいるらしく、素直にタクシーに乗った方が吉。

乗車時間: 10分

料金: 5米ドル / 片道

食事 / レストラン

パスタのラザニア
朝食のパン
Shoestrings Backpackersのアイシー

ビクトリアフォールズの町中にあるスーパマーケットにて暖かい惣菜(スパゲッティーのラザニア)、パン、ジュースを夕食と翌日の朝食のために購入し、5.10米ドルだった。ラザニアは味は悪くなかったが、少し油っぽかった。