長期バックカック旅行の最初の国として降り立ったガボン。初めてのアフリカの大自然を満喫する旅が始まった。
ビザ
E-visaの場合、事前にウェブサイトにて申請し、72時間以内に許可証が発行される。入国の際に、許可証とビザ代の支払いをしビザの発給を受ける。E-visaは1〜3ヶ月間でのシングルで一人85ユーロと半年のマルチで200ユーロの2種類。
詳細な旅程
12月3日 夜 | 首都リーブルヴィル(Libreville)に到着し、そのままホテルにて就寝 |
12月4日 朝 | リーブルヴィルを散策 |
昼 | リーブルヴィルを散策 |
夜 | オウェンド(Owendo)駅からトランスガボン鉄道(Transgabonais)に乗車 |
12月5日 朝 | ロペ(Lope)駅に到着(午前1時頃)の後、ホテルにて就寝 |
昼 | ロペ国立公園でのゲームドライブ |
夜 | ロペ村を散策 |
12月6日 朝 | ロペ国立公園内の森を散策 |
昼 | ロペ国立公園内での登山 |
夜 | ロペ駅からトランスガボン鉄道(Transgabonais)に乗車 |
12月7日 朝 | オウェンド駅に到着後、フェリー乗り場へ移動 |
昼 | フェリーにて、ポート・ジェンティル(Port-Gentil)に到着 |
夜 | ポート・ジェンティルを散策 |
12月8日 朝 | ポート・ジェンティルを散策 |
昼 | ポート・ジェンティルを散策 |
夜 | ポート・ジェンティルを散策 |
12月9日 朝 | ポート・ジェンティルを散策 |
昼 | ボートにてオンボエ(Omboue)に移動後、ランドクルーザーにて、ロアンゴ(Loango)国立公園に移動 |
夜 | 夕方にロアンゴ国立公園でボートサファリの後、公園内ホテルにて就寝 |
12月10日 朝 | ロアンゴ国立公園にてゲームサファリ |
昼 | ロアンゴ国立公園にてゲームサファリ |
夜 | ランドクルーザーでオンボエに戻り、ホテルにて就寝 |
12月11日 朝 | オンボエを散策 |
昼 | ボートにてオンボエにポート・ジェンティル移動後 |
夜 | ポート・ジェンティル空港から、空路でリーブルヴィル空港に戻り、深夜の便でジンバブエへ |
旅費
8日間の滞在中にかかった費用の合計は2人で1,541,525フラン。日本円(1XAF=0.18円換算)では¥277,476。各出費の分類ごとの集計は以下。
為替:1XAF = 0.18円
分類 | 現地通貨 | 日本円 | 円(日平均/人) |
観光 | 287,000 | 51,660 | 3,229 |
食 | 60,225 | 10,841 | 678 |
宿泊 | 363,000 | 65,340 | 4,084 |
交通 | 713,425 | 128,417 | 8,027 |
ビザ | 111,350 | 20,043 | 1,253 |
他 | 6,525 | 1,175 | 74 |
合計 | 1,541,525 | 277,476 | 17,345 |
観光
観光費はロペ国立公園とロアンゴ国立公園でのサファリ等の観光。ロペではゲームドライブ、森の散策と登山の3つで一人50,000フラン。最後の活動終了後に、サファリガイドと運転手にチップとして合計7,000フランを支払った。ロアンゴでは、ボートサファリが一人15,000フランと、一日のゲームサファリ(昼食付)が55,000フラン。ツアー費以外に、ロアンゴでは一日10,000フラン/人のパーク費がかかる。
食
食費は外食をするなら、一食の目安は約2,000フラン程。地元の安い屋台に行けば、1,500フランほどで食事をすることも可能。滞在中は、地元のスーパーでインスタント麺やパン等を購入したため、比較的安く済んでいる。また初日のホテルでは朝食、ロアンゴでは夕食と朝食がホテル代に含まれていた。
全て外食をすると、食費は一日5,500フラン(約1,000円)程。
宿泊
合計で7泊し、全ての宿泊で2人用ベッドの個室を利用。内訳は下記。
- リーブルヴィル:1泊 合計2,000フラン
- ロペ:2泊 合計50,000フラン
- ポート・ジェンティル:2泊 合計75,000フラン
- ロアンゴ:1泊 合計200,000フラン
- オンボエ:1泊 合計36,000フラン
リーブルヴィルが安い理由はスターウッド系列のホテルにポイント(10,000スターウッドポイント)で滞在し、税金のみを支払ったため。またロアンゴでは、部屋ではなく夕食と朝食付きの綺麗なコテージでの宿泊だったため、高額になっている。ロアンゴ国立公園近辺で泊まれる施設はコテージのみで、その他の宿泊施設の情報も得られなかった。しかしインターネット上では、個人でツアーガイドを探して、陸路とキャンプ泊でロアンゴを回ったとの情報もあったので、時間さえあれば、格安で行くことも可能だと思われる。
場所を問わず、宿泊施設の人に必ずアネックス(同じ人経営の安めの宿)があるか要確認。ロペではアネックスではない場合、上記の1.5倍ぐらいの値段だった。
ガボンでの宿泊は個室を利用したため、部屋単位の料金で一泊およそ30,000(5,400円)から40,000フラン(7,200円)。
交通
ロペ国立公園
- 空港からオウェンド駅のタクシー:5,000フラン
- オウェンド駅からロペ駅の列車:15,000フラン / 人
- ロペ駅からオウェンド駅の列車:25,500フラン / 人
- オウェンド駅からフェリー乗り場のタクシー:5,000フラン / 人
列車は速さと席のクラスにもよるが、片道約15,000〜30,000フラン。行きは一番遅い列車の一番安い席に乗り15,000フラン。帰りは急行の下から2番目のクラスの席で、25,500フラン。ただし、列車のスケジュールは隔日ごとに急行と普通の一本のみ。列車の時刻表や料金に関しては、ガボン:ロペ国立公園への行き方の投稿を参照。一番安いクラスの席は匂いと衛生面がかなりきつかったので、再度乗るとしたら下から2つ目のクラスで往復する。その条件でリーブルヴィル空港からロペまでの交通費を計算すると、列車代約50,000フランとタクシー代10,000フランの合計60,000フラン程(約10,800円)で往復することができる。
ロアンゴ国立公園
- リーブルヴィルからポート・ジェンティルまでのフェリー:28,000フラン / 人
- ポート・ジェンティルからオンボエまでのフェリー:25,000フラン / 人
- オンボエからロアンゴまでの車:25,000フラン / 人
- ロアンゴからオンボエまでの車:25,000フラン / 人
- オンボエからポート・ジェンティルまでのフェリー:25,000フラン / 人
- ポート・ジェンティルのフェリー乗り場から空港までのタクシー:2,000フラン
- ポート・ジェンティルの空港からリーブルヴィルまでの飛行機:91,500フラン / 人
フェリーは速さによって、片道10,000〜28,000フラン。今回は5時間程で着く高速船に乗ったため、28,000フラン。丸一日かかるフェリーに乗れば、約10,000フランとのこと。ただし日によって、片方のフェリーしかない日もあるので、スケジュールの要確認。
ポート・ジェンティルからオンボエまでの高速フェリー(3時間)が25,000フラン。約12時間かかるフェリーは12,000フランとの情報もあったが、スケジュールの確認はできず。
ロアンゴのホテルに用意してもらったオンボエからロアンゴまでのランドクルーザーは約2時間で25,000フラン。オンボエのホテルに準備してもらうと、一台7人乗りで125,000フランとの事。
今回は時間の都合上、ポート・ジェンティルから飛行機でリーブルヴィルに戻ったが、時間に余裕があれば、飛行機を使う必要性は全くない。
上記を換算して、リーブルヴィル空港からロアンゴに行くための交通費の合計は、時間があるのであれば、空港とフェリー乗り場のタクシー代往復10,000フラン込で104,000フラン程(約18,720円)。急いでいるのであれば、166,000フラン程(約29,880円)。
今回の旅行では見つけられなかったが、インターネット上では陸路で行くと安かったとの情報もあった。
ビザ
1〜3ヶ月間でのシングルビザ2人分(日本人とアメリカ人)で170ユーロ(=85×2)。
その他
Gabon Telecom社のSIMカード。リーブルヴィルのホテルにて、1時間ぐらい通話時間が必要と伝え、買ってきてもらったので、購入場所、詳細な料金等は不明。
まとめ
ガボンは平均所得が周辺国より高いので、観光する費用も周辺国に比べ高くなっている。食費と宿泊費を含めて、一日およそ30,000(5,400円)から40,000フラン(7,200円)/人ぐらいかかる。また交通インフラもあまり発達しておらず、船や未舗装の道を車移動などで交通費も高額になりがち。その予算の上に観光費を追加するので、日本国内を観光するのとそれほど変わらない金額がかかる。
現在インフラの整備を進めているらしく、近いうちにリーブルヴィルからロアンゴまで舗装された道で行けるようになったりと、旅をしやすくなる可能性もある。ただインフラが整っていないために、手つかずの自然も多い上に旅行者も少なく、貸切状態でツアーを楽しめる可能性も高い。また、ゴリラツアーに興味があれば、ロアンゴ国立公園で5万円ほどでゴリラに会いに行ける。実際ツアーに参加した人からは、研究者たちに連れられて、ゴリラとの距離5mぐらいまで近づけたと興奮しながら話が聞けた。
自然と動物が好きな人であれば、費用以上に充実した時間を過ごすことができる国だと感じた。