アンタナナリボ(Antananarivo)からモロンダバ(Morondava)への移動

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アンタナナリボ(Antananrivo)からモロンダバ(Morondava)へ

12月25日午前11時に荷物をまとめて、Madagascar Undergroundからチェックアウト。クリスマスのためか、多くの店は閉まっていて、人影もほとんどなかった。ホステルから歩いて5分ほどのガソリンスタンド(Shell)で食料と飲み物を購入し、タクシーに乗ってタクシーブルース・ターミナルへ。

前日の混み具合とは対照的に、ターミナルにはほとんど人がおらず静か。前日同様タクシーブルース会社を一つ一つ回ってみたが、モロンダバ行きのバスはほとんどなく、SONATRAという会社に行けと言われるのみ。SONATRAでも今日の席は完売したと言われたものの、後に一番後ろの席なら2席空きができ、運よく予定通りモロンダバに行けることになった。

SONATRAのチケットカウンター裏の乗り場で待っていると、スタッフが荷物を文字通り山のように、車の上に積み上げていた。大量のカバンの他にタイヤやスクーターとバラエティーのある荷物。一番後ろの列のドアの反対側ということで、最初に乗り込む。一番後ろで狭かったが、それでも4人席に4人だったので比較的マシだった。私たちの列以外は4人席に対して5人の乗客。

午後12時50分にタクシーブルースはモロンダバに向けて出発した。15分ほど走ると、街中の景色から一変、延々と広がる自然。家もほとんどなく、丘や木々の緑が広がる魅力的な風景。

移動中はいくつもの村を通り過ぎるも、コンクリート製の家は少ない。土や藁で作られた家が多く、自然と共存する生活環境。

夜の8時ごろに、ある村でタクシーブルースが停車し、初めての長い休憩(夕食のため)。すでに辺りは暗くなっており、村にはホステルといくつかの店からの光があるのみ。

他の乗客についていき、一つの露店で夕食を食べることに。乗客の一人がフランス語らしき言語で積極的に話しかけてくれた上、私たちの分まで支払おうとしてくれた。申し訳ないので、丁重に断ってしまったが、あの場で親切を素直に受け取って、マダガスカル滞在中に、他の人へ親切を分けるような対応をすれば良かったと後悔。私たちの中で、貧しい国のマダガスカルの人にご馳走になるわけにはいかないという、上から目線の思い込みがあったと思う。貧しくても人に親切にすることはできるし、素直にそれを受け取って、裕福であればそれ以上に他の人に親切を回せばいいだけだと後になって思った。私たちが親切を断ってしまった男性は食事後も私たちのことを気にかけてくれ、村の中心から離れると危ないから気をつけてとアドバイスをしてくれた。

村には街灯もなく、建物から漏れる光のみだったので、村の中心以外はとても暗い。それでも、地元の人がお店で、飲食を楽しんでいたりと、村には楽しい時間が流れていた。

夜9時にタクシーブルースは村を出発し、モロンダバへ。日が暮れたことにより、風が涼しく、車内が比較的快適になった。

さらに5時間走り続け、深夜2時にタクシーブルースはようやくモロンダバに到着。ほとんどの乗客が荷物を受け取り去って行った。迎えがきている人もいたが、タクシーもあったのでホステルの予約が取れている場合は、深夜着でも移動可能。日が昇るまで、バスで待機することもできるので、乗客は空いた車内で横になり始めた。夜は涼しく快適だったが、蚊が多く快眠は不可能。

モロンダバ(Morondava)

日が昇り始めると(朝5時ごろ)、運転手がエンジンをかけ、タクシーブルース・ターミナルへと移動。ターミナルでは、すべての乗客が降ろされ、荷物も車の上から降ろしてくれた。荷物を受け取ると、さっそく事前に調べていたホステルTrecicogneへ向かって歩き始める。

ターミナルはモロンダバの中心地にあり、周囲には店やレストランなどがたくさんあった。それらの店を通り過ぎ、スマホのGPSに頼って、歩くこと25分。ようやくTrecicogneに到着。

6時になろうかという時に、ホステルに到着。ホステルの門は開いており、運よく受付の人にも会うことができた。朝早いにも関わらず、親切に空いている部屋を見せてくれた上、急いで部屋の準備までしてくれた。そのおかげで、8時には部屋にチェックイン。

シャワーを浴びて、少しゆっくりとした後、朝10時ごろに朝食探しのついでに、村を少し散策。ビーチで景色を眺めたりしながら、最終的にLe Renalaというロッジに併設されているレストランで朝食を取ることにした。

朝食を食べていると、1人の男性が近づいてきて、英語で話しかけてきた。バオバブの並木道(Baobab Avenue)とキリンディ森林保護区(Kirindy Forest Reserve)のツアーガイドらしく、名前はYves。観光地の情報を混ぜながら、ツアーの売り込みをしてくれた。

ちなみに朝食に行ったレストランは通りからは見えなく、ロッジの敷地に入らないといけないので、Yvesは間違いなく私たちがここにいるのを事前に知っていた。おそらく、モロンダバは小さい村なので、観光客が来るとツアーガイドに情報がすぐに流れるようになっているんだと思う。

朝食後はホステルに戻り、休憩。昼の2時半ごろにタクシーブルースのスケジュールを確認するために、ターミナルへと向かった。すでに日も高く、朝と比べ気温もかなり高くなっていた。無事にアンタナナリボに戻るチケットを購入するも、あまりの暑さに途中で休憩。レストランに入り、遅い昼食。

5時を回るも一向に気温が下がる様子もなく、勝手な体感温度では40度を超えていた。ホステルまで歩いて帰るも、身体中が熱を持ってしまい熱中症らしき状態。水や持ってきたスポーツドリンクを飲み、水シャワーで体温を下げようと試みる。エアコンの無い部屋を選んでしまったため、部屋には扇風機のみ。そのため、その後はどこにも行かず、翌日の観光に向けて部屋でゆっくりすることに。

経験上、健康と快眠のためにも、モロンダバではケチらずにエアコン付きの部屋にした方がいい。

情報

交通機関

SONATRA:アンタナナリボ(Antananarivo)からモロンダバ(Morondava)までのタクシーブルース

乗車時間: 13時間(夕食の休憩の1時間を含む)

料金: 片道44,000アリアリ

車体は大きめなミニバンのようなもので、18席あった。18席といっても、4列席に5人が座ることも多々とあるので、「乗客数>座席数」が基本。また座席自体もあまり広くないので、膝は常に前席に当たっている状態。幅も狭いので、体を縮こませながらの移動。唯一最初の列だけが、他の列に比べて広め。

座席はチケットの購入時に指定できるので、乗り物酔いしやすい場合は、運転手に近い座席を確保すること。車内はホコリっぽく空調も効いていないので、酔いやすい環境。ただ、アンタナナリボの市街地を抜けると、気温は少し下がる。

移動中、夕食以外は決まった休憩があるわけではなく、乗客のリクエストに応じて、トイレ休憩が数回ある。もちろん整備されたトイレなどはないので、青空の下。各自他の人と距離をおいて用を足すことになる。

夕食休憩のために止まった村ではお粥のようなもの(塩味の卵を焼いたもの付)を一皿頼んで、1,200アリアリ。味は卵についている少量の塩味のみ。次またこのタクシーブルースの路線に乗る機会があるなら、間違いなくアンタナナリボで何かを買って持っていく。

アンタナナリボでのタクシーブルース・ターミナルに関してはマダガスカル・アンタナナリボ Iを参照

食事 / レストラン

Le Renala

モロンダバに到着後、ロッジに併設されているレストランで朝食を食べた。フルーツの盛り合わせに、パンと卵のセットにドリンク2つで16,000アリアリ。

場所:Googleマップ

La Sirène

メニューはおそらくフランス語。そのため、英語とボディーランゲージを駆使してコミュニケーションを図る。お店の人も忍耐強く、メニューをフランス語らしき言葉で説明してくれた末に頼んだのが、バオバブジュース付きのビーフシチュー(zebu au coco)。加えて、ザクロ味のファンタを頼んで、13,900アリアリ。

日本のシチューとは違うが、食事の美味しいマダガスカルらしく、期待を裏切らない味。バオバブジュースも独特で、マダガスカル感を味わうことができた。

場所:Googleマップ

宿泊施設

The Trecicogne Hostel

エアコン有りと無しの部屋があり、料金が違う。また、バスルールが専用か共用かでも料金が異なる。

私たちは2階にある、エアコン無しで、(3部屋で)共用のバスルームの部屋に滞在した。一部屋で一泊30,000アリアリだったが、交渉して26,000アリアリに値下げしてくれた。他の部屋も見せてくれたが、どの部屋もキレイだった。

部屋にはダブルベッドに、大きなクローゼット。タオルもあり、エアコンは無いが扇風機があった。エアコン無しの部屋だと、夜窓を開けないと暑過ぎて寝られない。しかし、夜になると蚊もたくさん出て来るので、素直にエアコン有りの部屋に滞在した方がいい。

場所:Googleマップ