ロアンゴへの行き方 I(ロペからポールジャンティ)

旅行前にロアンゴへのアクセス方法を探すも全く情報を見つけることができなかった。しかし、ロペでツアーガイドをしてくれたRemyと会うまで、状況が一変する。ロアンゴで以前働いていたことがあるらしく、ロペから出発する前にRemyが滞在先のロペホテル別館にまで来てくれ、行き方を教えてくれた。おかげで無事にロペからロアンゴまでたどり着くことができたが、合計で3日もかかってしまった。3日を前後半に分け、前半をロペからポールジャンティまでと後半をポールジャンティからロアンゴまでに分けて書いていく。今回は前半のロペからポールジャンティまで。

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ロペからポートモール

ロペ駅に近づいてくる列車
1等車両内
1等車両内のトイレ

急行列車はロペ駅を午前1:32に出発し、リーブルヴィルにあるオウェンド駅に定刻の午前7:50に到着した。2日前の2等車両での苦い経験もあり、今回は1等車のチケットを買っていた。2等車両でのことは、ガボン:ロペ国立公園への行き方の投稿を参照。

1等車両は3列シートで、各席には長距離バスのようにコップ置きと収納用のネットが付いていた。その他に足置き、リクライニングに加えて、ひざ下を乗せて伸ばせることができるものも設置されていた。座席には多少の泥のようなものが付着していたが、それでも車内もトイレ(手洗い用の水は無かった)も全て清潔で、十分な睡眠をとることができた。今回乗った列車の2等車も見てみたが、前回乗った普通車両よりは比較にならないほど綺麗だった。今回の経験上、少ない予算で快適に旅をするには、急行の2等車か普通の1等車以上の座席を確保すれば間違いないと思う。

オウェンド駅から出ると、すぐに大量のタクシー運転手に囲まれた。リーブルヴィルにあるロペホテルの事務所に寄って、ジェネラルディレクターのEvelyneに会う予定にしていたので、事務所までの値段を運転手と交渉。ロペホテル事務所の場所に関しては、ガボン:唯一の世界遺産ロペの投稿を参照。交渉の結果、駅からリーブルヴィル市内にある事務所まではおよそ30分で5,000XAFだった。駅から出た時間が平日の朝の通勤通学時間とちょうど重なってしまったため、交通量もかなり多く、排気ガスと巻き上げられた砂埃で空気が淀んでいた。それでもタクシーのエアコンが動かなかったので、走行中窓を開けていたが、市内に入ると運転手から安全のため窓を閉めるように言われた。窓を開けていると、スピードが落ちた時に外から荷物を取ろうとする人が結構いるらしい。

リーブルヴィル市内にあるロペホテル事務所

事務所に着いた時にはすでに9時を回っており、事務所も開いていた。事務所に寄った理由がポールジャンティ行きの船乗り場の場所を確認することと、市内で現金と食料入手することだった。事務所に着いた時には、Evelyneはすでに事務所に来ており、船の乗り場、銀行とスーパーマーケットの場所をすべて親切に教えてくれた。ロペに向かう前の日曜日に散策した時とは違って、この日はたくさんの店が開いており、人通りもすごく多く活気があり、必要なものがスムーズに手に入った。その後、ロペホテル事務所の隣にあるBienvenue Au Palmier Dore(写真左側)というパン屋で朝食にパンを食べた。Evelynen曰く、非常に有名なパン屋だそうで、味もとても美味しかった。値段も1つ1,000XAF程とあまり高くはなかった。

朝食後、Evelyneが呼んでくれたタクシーに乗り込んだ。乗車時間は10分程とのことで、勝手に5,000XAF以下だろうと思っていたら、乗り込む前に確認するのを怠ったため、8,000XAFを取られた。メーターの無いところでは事前の値段確認が必要なことを再確認。

リーブルヴィルからポールジャンティ

SONAGAフェリー
フェリー内部
フェリー内部
フェリーの乗船券

ポートモールについ時にはすでに午前10:30を回っており、チケット売り場もすぐに見つけることができなかった。港にある建物の外にいたスタッフの人に聞くと、チケット売り場まで案内してくれた。チケット売り場は建物を通り過ぎた港の先にあり、売り場にはすでに長い列があった。売り場横にある看板でスケジュールを確認すると11時発との情報が書かれていたが、最終的にチケットが買えた時には、すでに11時を回っていた。幸運なことに、売り場のおばちゃんが出発の時間が12時に遅れていることを教えてくれ、無事に乗船ができることになった。

チケットを入手後、乗船のために列に並びに行くも、すでに多くの人が列をなしていた。かなり混雑していたため、うまく列の最後尾を見つけられず、列の前に立っていたスタッフの人に聞くと、その場で待っていろとのこと。乗船が開始されると、スタッフに行けと言われたので、結果として、かなり早い段階での乗船となってしまった。乗船すると、船内にはハングルが散見されたので、おそらく韓国から中古で買った船だと思われる。船内はエアコンが効いており、音楽も流れ、軽食を買うことのできる売店まであった。席は指定されておらず、乗船順に席を確保することになる。座席のスペースは狭かったが、席自体は快適で、ギリギリ大きいバックパックのスペースも確保することができた。

ポールジャンティのフェリー乗り場

追加料金を払えば、大きな荷物を預け入れることも可能。チケット売り場に行く際に通った建物内に荷物預け入れのカウンターがある。大きな荷物を抱えた人だかりがあるので、簡単に見つかる。

フェリーがポールジャンティに到着したのが午後5時。フェリーから降りるとすぐに、オンボエ行きの船を探した。英語を話せる人はかなり少数だったが、何とか集めた情報によると、オンボエ行きの船は2日後まで無いとのこと。図らずもポールジャンティに2日も滞在しないといけなくなってしまった。港でオンボエまでの情報を教えてくれた現地の人2人を通して、2日後の船を予約した。ついでにホテルの場所を聞くと、港から15分ぐらいのところまで親切に案内してくれた。

ポールジャンティ

ポールジャンティ
港の前にあるパン屋で買ったパン

ポールジャンティはガボン第2の都市で、最大の港町。港の隣には魚市場もあり、市内に複数の銀行、スーパーマーケット、商店、レストラン、ホテル等何でもある。街を散策していると、小学校や幼稚園もあり、かわいい子供達が列をなして散歩をしていた。

ポールジャンティに着いた日の翌朝、昨日オンボエまでの船を予約した人が同じ船を予約をしていた3人のバックパッカーを紹介してくれた。3人はイギリス出身で、ガボンをすでに数週間周っているらしく、ロアンゴでのホテルやツアーの情報を教えてくれた。後に3人のバックパッカーから連絡があり、元々予約していたオンボエまでの船よりも早い時間に着く船を見つけたと教えてくれた。値段は少し高くなるけど、すでに2日も無駄にしていることもあり、彼らと同じ船に乗ることを決め、元々の船をキャンセルした。またロアンゴでの宿泊施設の連絡先も教えてもらったので、ホテルとツアーの予約も済ませた。

午後からはポールジャンティの街を散策し、いくつかのアイスクリーム店を見つけた。1つの店は小学校の隣にあり、値段はたったの100XAFだった。味も美味しく、すごく濃厚な牛乳が使われていた。もう1つのアイスクリーム店は港の向かいにある大型のスーパーマーケットの前にあった。暑さのせいか、ポールジャンティではアイスクリームをたくさん食べてしまった。

チキンライス
ポールジャンティ港の隣にある出店

街の散策後、昼食のために港横にある出店が集まる場所に戻った。現地の人たちが飲み食いしに集まる場所らしく、たくさんの人や出店があった。各出店にはメニューはなく、フランス語のみだったが、どの出店も意思疎通の取れないアジア人を調理場に入れてくれ、実際の料理を見せてくれた。どの出店を周っても、メニュー自体は似たり寄ったりで、選択肢は飲み物ほどはなかったが、実際に食べたチキンライスは少し量が少なかったが、味は美味しかった。

港の前にある大通りを渡った先にはいくつかのスーパーマーケットがある。スーパーマーケットではカバンを持って入ることがきず、入り口横にあるロッカーに入れておかないと行けないので(ガボンの他の地域でも同様)、実際に行った時にはカバンは持っていかないようにした。また、港前にある一番大きなスーパーマーケットの前にはパン屋があり、移動前に立ち寄るには便利。だたポールジャンティもガボンの他の地域にもれず、日曜日にはほとんどの店が閉まっているので、日曜日には何も買えない前提で準備をすることが必要。

情報

宿泊施設

ポールジャンティ

Le Bougainvillier Hotel

料金: 35,000 – 40,000 XAF / 泊 / 部屋

チェックアウト: 10am

WiFi: 有る。しかし受付に近い部屋でないと電波が届かない。

アメニティ: 無し。シャワーから温水は出る。

食事: 含まれてない。しかし備え付けのレストランで別料金で食事は可能。

2スターホテルに近い雰囲気のホテル。スタッフも親切で英単語を使ってのコミュニケーションも可能。2日ともに別の部屋に泊まったが、両方とも綺麗な部屋だった。

ポールジャンティの散策中に、他のホテルの値段も確認してみたが、このホテルよりも安いところは見つけられなかった。イギリスからのバックパッカーたちは25,000XAFぐらいの部屋を3人で使っていると言っていたが見つけられなかった。到着時間があまり遅くないのであれば、少し歩き回って予算と必要に応じてホテルを決めることも可能。

 

交通機関

トランスガボン鉄道

鉄道の詳細に関しては、前の投稿のガボン:ロペ国立公園への行き方を参照。

タクシー(リーブルヴィル)

  • 現金のみ
  • 道で簡単にタクシーを拾えるが、メーターがないので料金の交渉が必須。事前に料金の下調べをしないと、ぼられる可能性も。
  • 現地女性が一人でタクシーを使用しているのを見かけたが、旅行者としての最低限の警戒心は持っておくことは必要。
  • タクシーに乗ってまず第一にドアの鍵をかけ、窓も閉めること。実際に人通りが多い所を通過する際に、運転手が安全上の理由でドアの鍵と窓を閉めていた。

SONAGAフェリー

SONAGAフェリーの時刻表

下記はリーブルヴィルからポールジャンティ行きのフェリーの情報

料金: 28,000XAF / 人

乗船時間: 5時間

時刻表:

搭乗時刻
12月5日 9:30
12月7日 11:00
12月9日 12:00
12月11日 12:30
12月12日 13:00
12月14日 14:30
12月16日 8:00
12月18日 9:00

*上記の時刻表は実際に乗船した日に確定していたもの。時刻表に規則性が見られないため、このフェリーに乗る予定がある場合は、事前にチケット売り場で確認すること。

リーブルヴィルに関する他の情報

  • 市内のどこでも空気がきれいでなく、呼吸器系に心配がある人はマスクがあるといいかも。

* リーブルヴィル市内の道は舗装されていて、維持管理もしっかりされている印象だが、車両からの排気ガスや砂埃が舞っていることも多い。

  • 下の写真はEvelyneに教えてもらったガボンの現地料理のリスト。残念ながら、リーブルヴィルでの滞在時間が少なく、現地料理を食べられるレストランを探す時間がなかった。
ガボンの現地料理のリスト